「恋の矢降る?ホレボレ、現る」その3

第3基地で。

話変わって、ここは防衛軍福禄支部第三基地。
「ふははは第三基地は完全に我らが制圧した!次は第四基地だ!」
「それまでだ!」
「誰だ!?」

赤マサボー!

基地の屋上から赤マサボーが現れた。
ボンドーは突然のことに驚愕した。
「な、なぜ、お前らはここに!」
「お前たちがここに来る1時間前に、既に情報をつかんでいたんだ!他の人たちは避難している!」
「おのれ!」
「とおっ」

黄マサボー!ミドマサボー、桃マサボー!青マサボー!

赤マサボーに続いて、黄マサボーが元気よく屋上から飛び降りた。
「とおー!」
ドサァッ
黄マサボーのケツ…いや臀部(注・尻のこと)が戦闘員の顔に直撃し、気絶した。

「お前ら、そのチビをやっつけてしまえ!」
「ワルワルー!」
戦闘員が黄マサボーに襲い掛かろうとした瞬間、桃マサボーとミドマサボーが目の前に立ちふさがった。
「おっと!まった」
「あなた達の相手は私達よ!」

ゴボァ!
青マサボーはモグラのごとく、穴ぼこから現れた。しかし、このシーン、どこかで見たような気がするのだが。
「お前ら、この俺を操ってくれたな!許さん!」

5人揃って、マサボレンジャー!

「五人そろってマサボレンジャー!」


かかれー!

「やれー!」
「ワルワルー!」
戦闘員がいっせいに飛び掛った。


ミドマサボーのキック!青マサボーのパンチ!

ミドマサボーはビルの鉄骨の上にジャンプした。
「ほら、ここよ!」
「ワル〜!」
続いて戦闘員もジャンプした。
「やあ!」
バキッ!
ミドマサボーのキックを食らった戦闘員は転落した。
「わあああああ!」

「でえええええい」
どす!
「ワルー!」
続いて、青マサボーの蹴りが炸裂した。


桃マサボーの合気道!黄マサボーのマサボルロープ赤マサボーのパンチ!

「ワルワル…」
桃マサボーににじり寄る戦闘員。隙あらば桃マサボーの胸に飛び込みたいような顔をしている。顔はマスクで分からないが。
「このスケベ!」
「ワルー!」
「こないだ(注・「ヒーロー、揃い踏み?!」その2より)のようなわけに行かないわよ!」
見事な合気道で倒した。

「ど、どこだ?」
もうひとりの戦闘員は黄マサボーを探していた。
「ここだ!」
黄マサボーはバックルのボタンを押し、ロープを鉄骨に巻きつけスタンバイした。
「行くぞ!」
「マサボルロープ!」
ドカッ!
「わるー!」

「かあああ!」
バシ!
「ワルー!」
赤マサボーのパンチが命中した。
「ワルワル〜」
「さあ、観念しろ!ボンドー!」
「クククク…どっからでもかかって来い」


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