「恋の矢が降る?ホレボレ、現る」その1

黄マサボーにしがみつくハテナ。

6月に入り、衣替えの季節となった。暦の上では夏に入っていた。
すっかり暑くなり、頭が火傷しそうな日もある。
あまりの暑さに頭が火傷したのではないのかという事件がこのサイトに起こった。

「ふにゃ〜」
ど根性●エルに似ているこのキャラはわがサイトのオリジナルキャラ、ハテナである。
なぜか、マサボレンジャーのひとりの黄マサボーにべったりくっついていた。
間の抜けた顔がますます間抜けになり、瞳はハート型になっていた。

「黄マサボー?その子、どうしたの?」
ハテナがくっついている黄マサボーを見て、ミドマサボーは変な顔をした。
「わかんないよ…」
黄マサボーは困った表情をした。彼らはまだハテナの背中に刺さっている矢の存在に気が付かなかった。


異変に気が付く人志たち。

その頃、人志は学校の帰りだった。中間テストが最終日で早く下校していた。
「ひとし、お前、好きな子いるか?」
悪魔・ルビが前置きもなく、突然聞いた。
「な、何だよ、いきなり」
人志がどぎまぎしていると、天使・エルが後に続いた。
「ひとしさん、恋愛は思春期には不可欠なものですよ」
人志にはあまり触れて欲しくないことだった。
(管理人註・エルとルビは人志にしか見えません)

「ぎゃあああああ」
「好きです!付き合ってください!」
向こうから誰かの悲鳴が聞こえた。
「なんだ…?」
「いってみよう!」


ホレボレを探す、マサボレンジャーたち。

「おう!桃マサボー、ホレボレ居たか?」
「だめ、どこにもいないわ、早く見つけないと」
「奴め!このサイトを混乱させる気だ!ん?青マサボー!ホレボレ居たか?」

他のマサボレンジャーたちはホレボレを探していた。そう、この矢はワルワル団の幹部・ホレボレの仕業であった。
ホレボレの矢が当たったものは皆、惚れっぽくなってしまう。
その様子をこっそりとホレボレが覗いていた。
「ホホホホ、皆、困っているわね…私の矢の力はそう簡単には解けないわよ」


赤マサボーの手を握る青マサボー。

「あっ青マサボー…お前…」
赤マサボーが驚いた表情で振り向くと青マサボーが彼の手を握っていた。おまけに赤面している。
「変なまねはよせ」
「赤マサボー、俺は…」
「はっ?」
「俺は前からお前のことが好きだったんだーー!!」
「ぎゃああああああ!!」

「どこかで見たことあると思ったら…あの2人、ああいう趣味だったんだ…」
ルビがニヤニヤと赤マサボーたちの様子を見ていた。
「ルビ!このサイトが××向けだと思われるじゃないか!」
「何ですか?××って?」
エルがしれっとした顔で聞いた。
「変身だ!」
人志はエルの言葉を聞かない振りして、変身用腕時計を発動した。
「The Death,be Reborn! 天と地の間を護る、天地の戦士、ただいま見参!」

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